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横浜市立大学舞岡キャンパス木原生物学研究所植物遺伝資源部門では主にコムギやトウガラシなどの遺伝資源についての研究を行っております。

EnglishTEL. 045-820-2404

〒244-0813 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町641-12

研究内容WORKS

植物の多様な遺伝資源をこれからの未来に役立てる

Fusariumチームの研究

主要作物の一つとして知られているコムギ、その重要病害に赤かび病Fusarium Head Brightがあります。私たちの研究室ではこの病害に対する抵抗性因子の探索を行っています。コムギ赤かび病は赤かび病菌Fusarium graminearumによって引き起こされる病害で、品質や収量の低下を引き起こします。さらに、穀粒にはdeoxinivalenol (DON)をはじめとする人畜に有害な毒素が蓄積されることで大きな問題になっています。そのため、赤かび病抵抗性遺伝子を同定し、抵抗性品種を作出する事が望まれています。

H. bulbosumチームの研究

木原生物学研究所が保有している多数の遺伝資源の中にはとてもユニークな形質を持った植物があります。今回私たちの研究チームが注目している植物はオオムギの野生種でHordeum bulbosum L. という植物です。この植物は多年生という形質を持っています。

麦類の多年生化は農業の省力化や施肥低減、耕作難地の利用を促進する上での有効な手段の一つです。H. bulbosumはオオムギ属で唯一、球茎を形成する多年生の植物であり、多年生コムギを作出する上での有用な遺伝資源であると言えます。しかし、H. bulbosumの球茎形成機構は今だ明らかにされていません。
 私たちの研究チームでは多年生作物作出に向けて、このH. bulbosumの多年生形質を司っている球茎の形成機構を解明するための研究を行っています。

Capsicumチームの研究

木原生物学研究所に保存されている800系統のトウガラシ遺伝資源の増殖・整備を行っています。
これは、現状では豊富な遺伝資源の優位性を生かしきれていない状況であるためです。今後の遺伝資源の活用がより効率的に行えるよう、トウガラシに関するデータをまとめ、データべース化を実行しています。現在は、形質調査を重点的に行っている段階です。



Afghan Wheat Landracesチームの研究(SATREPSプロジェクト。詳細は特設ページにてご覧いただけます。)

今世界の人口は急増加している。何十年後かには食糧供給率が需要を上回ることが示唆されています。この問題に立ち向かうために限られた土地でより多くの収量を確保できる研究が様々な分野で行われています。この研究室では干ばつに強いアフガニスタンの在来種を研究することによって環境がコムギにとって悪いものであってもそれに抵抗し、収量もあげるための研究を行っています。



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